テクノロジー業界に雇用の多様性が欠けていることに関して、多くの議論が交わされてきました。Pinterest のエンジニア、トレーシー・チュウが 2013 年から「数字で示そう(Where are the numbers?)」運動を始めました。この運動により実際の数字がいかに低いかが明らかになりました。企業が定期的にデータを報告するようになった現在でも、当初に比べてあまり改善されていないのが現実です。
数字にあまり変化が見られない理由の 1 つが、企業が明確なゴールを明言していないからではないかと Pinterest では考えています。そこで本日、Pinterest は新たな挑戦として、2016 年の雇用目標を発表いたします。また、新しいプログラムや改善点についての計画に関する詳細なデータも共有いたします。現状
ここ数年 Pinterest では、わずかながら進歩が見られました。女性従業員の割合は 40% から 42% に、エンジニアのインターンの女性の割合は 32% から 36% に、新卒で採用された女性エンジニアの割合は 28% から 33% に増えています。しかしながら、マイノリティの従業員の数を増やすにはさらなる努力が必要です。そこで、Pinterest では直ちに目標を設定し、実行に移すこととしました。
2016 年の目標
● フルタイムで働く女性エンジニアの割合を 30% に増やす。
● フルタイムで働くマイノリティのエンジニアの割合を 8% に増やす。
● エンジニア以外の職種でのマイノリティの割合を 12% に増やす。
● ルーニー・ルールを採用し、管理職採用では候補者に少なくとも 1 名のマイノリティと 1 名の女性を面接することを義務付ける。
達成のためのプラン
● 採用対象となる大学を増やし、マイノリティの学生を対象に 1、2 年生向けに早期インターンプログラムを開始する。
● 戦略企業 Paradigm と連携して Pinterest 内にインクルージョンラボを設立し、多様性を改善する新たな方法に挑戦する。
● 全従業員が 偏見をなくすために研修に参加する。
● アフリカンアメリカンのソフトウェアエンジニアや学生への効果を最大限に高めるために、Pinterest のエンジニア 1 名がリーダーとなって、トレーニングプログラムやメンターシッププログラムの作成をサポートする。
こうした目標を公表して共有することで、Pinterest は雇用の多様性のより良い変化を実現するために、責任を果たす努力をします。また、取り組みの中で効果的なものとそうでないものを共有することで、他社にも Pinterest と共に学んで欲しいと願っています。こうした取り組みを通じて、 この業界が多様性に溢れ、 クリエイティブで有能になるよう、今まで以上に包括的かつ幅広く貢献出来ればと考えています。